G24

イギリスの新聞Guardianが”G24”という新しいサービスをこの夏にも立ち上げる。
G24は、新聞社自身による”print and read”サービス。ユーザーは、ガーディアンのWebsite ”Guardian Unlimited”にログオンし、15分毎に更新される最新の記事をダウンロード、それをA4サイズにして8~12ページのPDFファイルとしてプリントアウトすることができる。すなわち、自分用に最新記事でカスタマイズした「PDF新聞」をいつでも欲しいときに作ることができる、というもの。料金は無料。
“The Guardian hopes the service will to appeal to lunchtime and evening commuters wanting a live print-based update of the day’s events.”「ガーディアンは、この新しいプラットフォームの出現は昼時や夕方の電車利用者らに魅力的にうつることを期待している。なぜなら、彼らは、その日のニュースが印刷された最新版を欲しがっているから」とリリースに書いてあった。確かにそうで、移動時間などは、ケイタイニュースを読み続けるのも目と親指が疲れる、でも当日の朝刊や夕刊はニュースが古くて使い物にならない上にかさばる、なんてこともよくある。このあたりの、読者ニーズにどこまで対応できるのかが見ものだ。このサービスに、グーグルのAdSenseの仕組みのようなものを取り入れて、関連した記事下広告が出たりしても面白い。
現代の読者は、自分達が選んだ時間と場所、興味に合った編集コンテンツを欲しがっている。新聞社サイドのエゴである記事の「締切時間」など知ったこっちゃないのだ。今までは、新聞とはそういうものだと思われていた、思わされていた。しかし、これからは違う。と、新聞社自らが動いたことが興味深い。
ガーディアンは、ネットへの力の入れようが、アメリカの新聞社以上に進んでいることは知られているが、このG24の力点を強めるためにか、先週、新しいポリシーを発表している。それは、”web first” policy と言われるもので、紙の印刷スケジュールに合わせてニュース記事を編集するのではなくて、書き上げ、編集されたらすぐに記事としてオンラインに載せるというもの。オンライン重視を公言した新聞社の未来が楽しみだ。
蛇足になるが、NYTimesは昨年About.comを買収して以来SEO対策に力を入れてきた。見出しやキャプションも読者だけでなくサーチエンジンに分かりやすいものに変える等、紙メディアで育った記者・編集者をみっちり教育し直したそうだ。その結果、SEOキャンペーンを始めたこの4月以降、検索エンジン経由のNYTimes.comへのアクセス数が59パーセント増えた。ボストングローブ紙や、インターナショナルヘラルドトリビューン紙も同様の対策をし、それぞれ83パーセント、45パーセント、と大幅に顕著な効果を見せている。
日本の新聞社は、これから果たしてどういう動きを見せるのだろうか。あるいはすでに、さらに先を走っているのだろうか。
Guardian Unlimited
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June 25th, 2006 09:45
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